イートアンドHD傘下の大阪王将は新モデル店を開店する「大阪王将 鷺沼駅前通り店」(川崎市)

イートアンドホールディングス(HD)傘下で同社の外食事業を手掛ける大阪王将(東京・品川)が新モデル店舗で出店攻勢をかける。外観や内装を一新した。13日に1号店を川崎市で開店する。女性や若年層、ファミリー層の開拓を狙い、2026年2月までに約50店舗まで増やす。

1号店となる「大阪王将 鷺沼駅前通り店」(川崎市)は、これまで目印となっていた赤いのれんを外し、店内の様子を見えるようにした。店内は席の間隔を広げたほか天井を高くした。新モデル店では、女性客を想定し「ハーフサイズ」のメニューを全店で導入する。今後は首都圏を中心に、乗降客数が約5万人を超える駅の駅前周辺立地に出店していく。

大阪王将の客層は30〜50代のビジネス客が中心で、中でも男性客が多い。同社の調査では、30代女性の3割が1度の来店にとどまっていたことが分かった。女性客から「男性が多く入りづらい」という声があったほか、メニューについても「ガッツリ系のメニューが多い」「色々なメニューを少しずつ食べたい」といった意見が聞かれたという。

大阪王将は24年で創業55周年。文野幸司社長は「年齢や性別を問わず『おなかいっぱい』の意味が人によって変わってきている。」と話す。その上で「街中華の親しみやすさや空気感は残しつつ、より居心地の良い空間を味わってもらいたい」と意気込む。

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