本社にファーストミッションボックスを設置し、災害時の初動対応をスムーズに進められるようにする

サッポロビールは、東京・渋谷の「恵比寿ガーデンプレイス」内の本社に、災害時に従業員の避難所をスムーズに開設するための指示カードを設置した。激甚災害の発生時、混乱を避けるため事業者には従業員の一斉帰宅の抑制が求められている。約1000人が働く本社で社員の安全を確保しながら事業継続ができるための仕組み作りを進める。

「First Mission Box(ファーストミッションボックス)」と呼ばれるA4サイズの指示カードを本社2階の災害対策本部にこのほど設置した。指示の内容は誰が読んでも実行できるようにわかりやすく記載し、災害対策スタッフが不在でも、発災時の初動対応を適切に進められるようにする。

中には避難所運営に必要な役割ごとに色分けされたカードが入っており、発災後にやることが時系列で書いてある。例えば、オフィスの各フロアの避難所の管理運営をする「フロア隊」は滞在者の名簿を作成し、発災から約1時間半後に運営本部に報告するよう記されている。

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