E・Jホールディングス(HD)は13日、地質調査会社の東京ソイルリサーチ(東京・目黒)を完全子会社化すると発表した。買収額は約76億円。東京ソイルは都市部の軟弱地盤上の超高層建築物など民間向けに幅広く地盤調査を手がける。公共工事の建設コンサルタントが中心のE・JHDとは事業領域や顧客基盤が異なり、収益拡大が見込めると判断した。
9月30日付でオリックスから東京ソイルの発行済み株式を全て取得する。東京ソイルの辻本勝彦社長は留任し、従業員約240人も引き継ぐ。E・JHDは取締役と監査役を1人ずつ出す。
東京ソイルは1966年の設立。世界貿易センタービル(東京・港)、あべのハルカス(大阪市)といった高層建築の地盤調査を手がけてきた。大型物流施設やエネルギー関連施設などの地盤調査、建設コンサルタントでも実績がある。2023年12月期の売上高は58億円だった。
オリックスは19年、東京ソイルの後継者を育成することなどを目的に株式を取得した。E・JHDは「人材やノウハウなど経営資源を共有することで、相乗効果の早期実現やESG(環境・社会・企業統治)経営の推進に取り組む」とする。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。