ENEOSホールディングス子会社で天然ガス・原油の開発事業を手がけるJX石油開発は13日、日本郵船などと常温で二酸化炭素(CO2)を液化する技術の実証実験を行ったと発表した。従来の手法と比べて使うエネルギーを最大2割減らせるとしている。CO2を回収・貯留するCCSの広がりを見据え、事業コストを引き下げる。

JX石油開発と日本郵船、ノルウェーの日本郵船子会社の3社が8月末に実施した。3社が考案した圧力をかけてCO2を液化する技術を確かめた。現在主流の方法では冷媒を使用した冷却によって液化している。新技術は冷媒が不要となり、エネルギー効率に優れるという。

JX石油開発はCCSや、CO2を資源として使うCCUS事業を進めている。新技術は構造が単純で使う土地も少なく、海上などでも使えるとみて早期実用化を目指す。

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