【ニューヨーク時事】カジュアル衣料大手ファーストリテイリング傘下のジーユーは19日、米国初となる常設店舗をニューヨークにオープンする。オンラインストアも同時開設し、米国各地に配送する。アジア以外での常設店は初めて。海外出店拡大の足掛かりとする考えだ。

売り場面積は950平方メートル。新店舗を構えるマンハッタン南部のソーホー地区は衣料品店が立ち並び、ファッションや文化の発信地として知られる。

店内では女性のマネキンにメンズのズボンやシャツを着せるなど、性別にこだわらないジェンダーレスな装いも提案。日本の店舗とほぼ同じ商品を販売するが、一部製品の着丈を変更するなど現地の好みに配慮した。ジーユーはこれまで、ニューヨークで期間限定店舗や商品開発を行う拠点を設けていた。

柚木治社長は16日の内覧会で、物価高の中、商品数を絞り込み、低価格かつ高品質な製品を取りそろえていることが強みだとアピール。同じくファストリ傘下のユニクロが米国で61店舗を構え、欧州にも進出していることに触れ、「ジーユーも将来的には同じ市場で展開したい」と意気込みを語った。

ニューヨークのソーホー地区で19日にオープンするジーユーの常設店=16日

店舗内覧会で取材に応じたジーユーの柚木治社長=16日、ニューヨーク

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