メキシコ拠点の年産能力は現在の6割増の480万台分となる(完成イメージ)

小糸製作所は17日、自動車ランプをメキシコとブラジル工場で増産すると発表した。2026年度までに年産能力を6〜7割増やす。投資額は合計約330億円で、メキシコでは新工場を建設する。日米の自動車メーカーによる現地の生産増強に対応する。

前方の視界を照らす前照灯(ヘッドライト)や車体後部で光る標識灯を増産する。メキシコ拠点の年産能力は新工場建設により、現在の6割増の480万台分となる。新工場での生産は26年4月の開始を目指す。ブラジルの工場は拡張し、7割増の170万台分となる。25年8月の稼働を予定する。

ブラジル拠点での売上高は26年度に23年度比2倍の300億円超に、メキシコ拠点は28年度に同2倍となる見込みで、それぞれ生産能力の不足が予想されていた。

小糸はトヨタ自動車やフォード・モーターなどの日米メーカーに納入実績がある。今回の投資による25年3月期業績への影響は軽微としている。

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