J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は17日、大丸東京店(東京・千代田)内で18日にリニューアルオープンする体験型ストア「明日見世」を報道陣に公開した。同店の4階から9階に移して面積を約4倍に広げ、カフェスペースも設置する。2024年9月〜25年2月までの半年間で前年同期比2.5倍の出品料収入を目指す。
店舗面積を従来の約100平方メートルから約430平方メートルに広げた。18日からは化粧品や雑貨など約20ブランドが出品し、基本的には3カ月ごとにブランドが入れ替わる。一部商品はその場で購入することができる。定期的にトークショーやワークショップといったイベントや、アーティストと組んだ展示なども実施する。
明日見世として初めて設置するカフェスペースも6カ月ほどで出店者が入れ替わる予定だ。第1弾としては果物のオンラインストアや若手農家の育成などに取り組むBonchi(ボンチ、山梨県南アルプス市)が出店し、フルーツポンチやジュースなど季節の果物を使ったメニューを提供する。今後は出品ブランドとカフェのコラボ企画も予定する。
明日見世は21年10月に大丸東京店にオープンし、7月まで同店の4階で展開していた。これまで200以上のブランドが出品しており、30〜50代が主な顧客層だ。大丸松坂屋の従業員が商品の背景まで熟知した「アンバサダー」として店頭に立ち、来店客の生の声を出品者側にフィードバックしている。今後は若年層を含めより幅広い世代をターゲットとし、体験価値を高めた店舗を目指す。
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