ジェイキャスエアウェイズは関西国際空港から富山空港と米子空港を結ぶ路線で新規就航を目指す

新興航空会社のジェイキャスエアウェイズ(東京・千代田)は、2026年春に予定している同社初の路線、関西国際空港―富山便の就航に向けて北陸コカ・コーラボトリング(富山市)など富山県内の地場企業から3億円を調達したと発表した。航空機材のリースやシステム開発、人材採用などに充てる。

ジェイキャスエアウェイズは関空―富山便と同時に関空―米子(鳥取県)便を就航させる計画。米子がある山陰地方の企業からの資金調達も予定しているという。

7月にシンガポール企業とリースに向けた契約を結んだ欧州ATR製プロペラ機「ATR72-600」(座席数約70席)1機を使って2つの路線を運航する。航空当局と就航許可を受けるための手続きも進める。

ジェイキャスエアウェイズは日本航空(JAL)出身の白根清司氏が2023年に創業した。創業後にスタートアップのand factory(アンドファクトリー)で取締役を務めた梅本祐紀氏が代表取締役として合流。白根氏との共同代表制で航空事業に参入する準備を整えている。

白根氏はもともと別会社を通じて関空と富山、米子をそれぞれ結ぶ便を21年ごろに就航させる計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて断念していた。コロナの収束やインバウンド(訪日外国人)の回復を受けて改めてジェイキャスエアウェイズを立ち上げ、事業を継続させてきた。

まず2路線を就航させた後、5年間で16路線に拡大する考え。航空機も7機に増やす。新幹線で結ばれていない地域間や、JALやANAホールディングスが運航していない路線の開拓を目指す。

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