JX石油開発は18日、米国のスタートアップが手がける空気中の二酸化炭素(CO2)を回収する事業に出資したと発表した。アラバマ州で2025年に年間1000トンのCO2を回収する実証設備を稼働させる取り組みを後押しする。空気からのCO2回収は脱炭素を進める有望な技術の一つになるとみて、知見の蓄積を狙う。
空気中のCO2を回収する技術は「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」と呼ばれ、世界で注目が高まっている。JX石油開発がDACに参画するのは初めて。プロジェクトへの出資額は明らかにしていない。
事業の主体となる米スタートアップのカルサイト・カーボン・リムーバルが専用の設備や石灰岩を使って大気中のCO2を取り出す。20年代後半に年間5万トン規模の回収で商業化を目指している。
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