城端線で臨時運休した車両と同型の「キハ47」

JR西日本は18日、在来線の車両2両で、車輪や車軸からなる部品「輪軸」を交換するために運行を停止したと発表した。JR貨物のデータ改ざん問題を受けて輪軸の組み立て作業を点検したところ、はめ込む際の圧力が社内基準の上限値に近かったことが判明した。富山県を走る城端線で17日夜に高岡―城端間の上下計2本を臨時運休した。

JR西は12日に近畿運輸局から緊急点検の指示を受け、17日時点で山陽・北陸新幹線の約1300両の全車両と、在来線約5000両のうち7割で確認を終えた。データ改ざんなどの不正も確認されていないという。

このうち、城端線の「キハ47」1両と鳥取県の境線を走る「キハ40」1両で、それぞれ歯車と車軸をはめこむ際の圧力値が、JR西の設けた基準の上限に近かった。日本産業規格(JIS)の基準値は超えていた。城端線では17日の午後9〜10時に運行する上下2本を臨時で運休し、乗客60人に影響が出たという。

18日以降は代わりの車両を確保し、通常通り運行する。JR西は残る在来線車両の点検作業を26日めどに終了する予定という。

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