CO2排出を実質ゼロとみなせるガソリンを売る

出光興産は19日、使用時の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとみなせるガソリンを日本ゼオンに販売すると発表した。10月から2025年3月まで実証実験として、日本ゼオン子会社のゼオンノース(富山県高岡市)の社有車など約250台に給油する。ガソリンスタンドで取り扱う際の課題を確認する。

「出光カーボンオフセットfuel」と呼ぶ燃料油を富山県高岡市の出光系ガソリンスタンドで供給する。出光がCO2の排出権「カーボンクレジット」を仕入れ、ガソリンを燃やした分のCO2排出を相殺する。価格は非開示だが、通常のガソリン代にカーボンクレジットの代金が上乗せされる仕組み。

出光カーボンオフセットfuelは23年7月に発売し、これまで製造業の工場などに納めてきた。ガソリンスタンドで扱うのは初めて。日本ゼオンは企業活動によるCO2排出を抑えられる利点がある。

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