ブラジルではXの利用ができなくなっていた(8月31日のスマホ画面)=ロイター

【サンパウロ=時事】簡易投稿サイトX(旧ツイッター)の利用が禁止されたブラジルで18日、遮断されていたXへの接続が復活した。Xがサービス提供の仕組みを変更し、遮断の回避が可能になったためで、国内でXの復活を歓迎する投稿が相次いだ。

ブラジル最高裁はXに偽情報対策として一部アカウントの凍結を命じたが、オーナーのイーロン・マスク氏はこれを拒否。Xのサービスは8月に停止し、Xへの接続が遮断された。

接続業者の業界団体「ABRINT」などによると、Xはクラウドサービス経由で利用する仕組みに変更。一部の利用者がブラジル国内の遮断を回避できるようになった。同団体は「他のネットサービスに影響を与えずに(Xだけを)遮断することは不可能」と説明した。

X側は今回の事態が「意図したものではなく一時的な回復」と指摘。「ブラジル国民のために早期に回復できるよう、ブラジル政府と共に取り組む努力を続ける」と訴えた。

今月公表された民間調査では、X接続遮断の決定に対して賛成が48%、反対が51%と世論は二つに割れていた。

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