スバルなど日本車6社の世界生産が前年度を上回った(写真はスバルの矢島工場)

トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー8社が25日まとめた2023年度の世界生産は、22年度比5%増の2503万6339台と2年連続のプラスとなった。半導体など車載部品の供給不足が緩和したことで国内外の生産が回復したことが寄与した。

23年度の8社の国内生産は前年度比8%増の827万4714台、海外生産は同3%増の1676万1625台だった。半導体不足が解消されたことで各メーカーが計画通りに工場を稼働できるようになり、国内生産はダイハツ工業を除く7社がプラスだった。

メーカー別の世界生産をみると、ダイハツと三菱自動車を除く6社が前年度を上回った。スバルは前年度比11%増の96万9535台、トヨタ自動車は同9%増の997万1739台だった。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた生産も回復の傾向にある。

24年3月単月では8社の世界生産は前年同月比15%減の204万275台だった。スズキを除く7社で前年を下回った。日産自動車は同20%減の28万3343台、マツダは同19%減の10万429台となった。

ダイハツは同52%減の6万4983台だった。同社は23年12月に完成車の認証検査を巡る大規模な不正を公表し、全車種の出荷を一時停止していたことが響いた。19日には国土交通省が現行生産の全27車種について出荷停止指示を解除したが、全車種の生産を再開するには時間を要する。

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