ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの契約を発表するU-NEXTの堤天心社長㊨(19日、東京都目黒区)

U-NEXT HOLDINGSは19日、動画配信サービス「Max」のコンテンツを日本で独占配信すると発表した。同サービスを世界で展開する米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーと契約を結んだため。25日からU-NEXT HDの子会社が運営する動画配信サービス「U-NEXT」内で「ハリー・ポッター」シリーズ全作品などMaxの2500作品を追加料金なしで視聴できる。

U-NEXTで視聴できる一部作品はMaxを通じて世界でも配信する計画だ。U-NEXTの本多利彦最高執行責任者(COO)は「(世界に)配信するだけではなく、日本の誇るコンテンツをどう展開するか丁寧な戦略を組んでいきたい」と述べた。

Maxはワーナー・ブラザース・ディスカバリーの主力サービスで、欧米を中心に世界65カ国・地域で展開している。これまでは日本を含むアジア・太平洋地域では視聴できなかった。

U-NEXT HDは21年にワーナーメディア(現・ワーナー・ブラザース・ディスカバリー)と契約し、同グループが運営する「HBO」などの一部作品を見られるようにした。今回、新たなパートナーシップ契約を結んだことで「HBO」だけでなく「ディスカバリーチャンネル」「ハリー・ポッター」「DC」など計8ブランドの作品が全てU-NEXTで見られるようになる。

U-NEXTの有料会員数は24年5月末時点で430万人。調査会社のGEM Partners(東京・港)によると、U-NEXTは国内の定額制動画配信市場ではネットフリックスに次ぐ地位にある。

U-NEXTの堤天心社長は「Maxとの契約を後押しに、1〜2年内に会員数500万人を達成したい。さらに自社内でコンテンツ制作部門を強化し、3〜5年で独自作品を継続的に世界に発信できる体制をつくる」と話した。

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