19日の東京株式市場で、日経平均株価は一時前日比1000円超上昇した。外国為替市場で円相場が下落したことから、株式市場では幅広い銘柄に買いが入った。午前の終値は前日比904円26銭高の3万7284円43銭。
米連邦準備制度理事会(FRB)は18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.5%引き下げることを決めた。外国為替市場では直後に円高・ドル安が進行したが、今後の利下げペースは緩やかになるとの見方から、円を売ってドルを買い戻す動きが強まった。
為替の円安を受け、自動車など海外売上比率の高い輸出関連株に買い戻しの動きが見られたほか、日米で金利が上昇したことで、銀行など金融株の上昇も目立った。その他の業種にも広く買いが入り、値上がり銘柄数はプライム市場全体の8割を占めた。「FOMC後の米株に波乱がなかったことも安心感につながった」(大手証券)という。
19日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=143円台後半に大幅下落した。午前11時現在は143円72~73銭と前日比1円84銭の円安・ドル高。
東京証券取引所=東京都中央区(AFP時事)
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