コーヒーの割り材や料理にも使えることをアピールする

明治ホールディングスの食品子会社の明治は19日、「明治まるごとオーツ オーツミルク」の販売エリアを拡大すると発表した。4月から関東限定で販売しており、10月から全国で販売する。2026年度までに国内市販のオーツミルクのシェア20%を目指す。関東限定販売では4〜8月のシェアは11%だったという。

さっぱりとした飲み心地や体に良さそうな味などが評価され、関東での販売が好調だったことから全国展開する。希望小売価格は200ミリリットルで162円、1000ミリリットルで507円。

健康意識が高い30〜50歳代の男女をターゲットにする。健康効果が期待できる水溶性食物繊維「βグルカン」を多く含む全粒オーツ麦を入れ、βグルカンを多く残せるように製造方法も工夫した。コーヒーの割り材や料理にも使えることをアピールして販売を伸ばす方針で、業務用の展開も検討する。

明治は4月にオーツミルク市場に参入した。参入理由についてマーケティングを担当した明治憲児氏は「オーツミルクで消費者の選択肢を増やし、環境面や動物愛護、健康課題など牛乳で対応できない課題に取り組む」と話した。

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