ブラジルでX(旧ツイッター)が最高裁命令により遮断されている問題で、X側が命令に従い、特定のアカウントを削除する対応を始めた。X全面停止の解除に向けた動きとみられる。複数の地元メディアが19日報じた。
Xはすでに最高裁から科された罰金約1800万レアル(約4億7千万円)の支払いを済ませているという。このため、最高裁から求められている法定代理人の任命を終えれば、停止が解除されることになりそうだ。
削除の対応は18日から始まり、右派ボルソナロ前大統領を支持するブロガーや、偽情報を拡散した疑いが持たれているユーチューバーらのアカウントが対象となった。
ブラジルの司法当局は極右勢力などによる偽情報の拡散防止を念頭に、特定のアカウントを制限するようXに要求したが、Xを率いる米実業家イーロン・マスク氏は「検閲」と拒否。Xが法定代理人の任命にも応じなかったため、最高裁のデモラエス判事が停止を命令した。8月末からブラジルでXが利用できない状態となっている。(共同)
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