プリペイドカードと連携する家計簿アプリを運営するスマートバンク(東京・品川)は、三菱UFJ銀行など5つの金融機関から総額11億5000万円を調達したと発表した。現在は生活費など支出管理にとどまるサービス領域を、資産管理や資産運用へと拡大させるための開発費に充てる。
資産管理の新機能の詳細は未定だが、早ければ年内に追加する。11億5000万円は無担保・無保証で借り入れた。金額が多い順に、商工組合中央金庫、三菱UFJ銀行、JA三井リース、紀陽銀行、北国銀行となる。
スマートバンクは2019年4月設立で、21年4月からサービスを開始した。チャージ式のVisaプリペイドカードと家計簿アプリ「B/43(ビーヨンサン)」を提供している。利用者がVisa加盟店の飲食店や通販などで買い物をすると、支出と残高がリアルタイムで更新される。
1カ月の総額や食費といった項目ごとの金額の推移が把握でき、利用者は使いすぎを防ぎやすくなる。配偶者や同居人、親子などで2つのカードをそれぞれ持ちながら、共通の残高から支払いに充てられるため、世帯全体の支出傾向をつかむこともできる。
スマートバンクはVisaカードの決済額の一部を手数料として得る。カード利用者数は非開示だが、アプリのダウンロード数は100万件を超え、月間の決済総額は数十億円規模となっている。
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