アサヒビールは24日、高価格帯ビール「アサヒ食彩」を韓国で通年販売すると発表した。これまでは数量限定だった。食彩は蓋が全開になり泡が湧き上がる「フルオープン缶」を採用している。同国では主力「スーパードライ」のフルオープン缶が好評で、異なる味わいの食彩が受け入れられているという。
食彩はフルオープン缶をスーパードライ以外で初めて採用した商品で、2023年7月に全国のコンビニ限定で発売した。24年3月から全業態に広げ、韓国でも数量限定で発売していた。フランス産の希少ホップ「アラミス」など5種類のホップを使い、華やかな香りが特徴だ。日本での1缶340ミリリットルの店頭想定価格は278円前後。
他のビールより泡が濃密として、同日開いた広告戦略会見では泡だけをすくって味わう新たな楽しみ方を提案した。テレビCMに起用している俳優の生田絵梨花さんは、食彩の泡を一口食べて「泡だけでも濃厚な香りが口いっぱいに広がる」と話した。
24年12月までの販売目標は100万ケース(1ケース大瓶20本換算)だが、同1〜8月までの販売数量は47万ケースと伸び悩む。マーケティング本部ビールマーケティング部長の野間和香奈氏は「消費者は好みが多様化して通常のビールと発泡酒などを飲み分けている。売り場で(メッセージを)届けられていないこともあったので、年末の需要に向けて価値をしっかり提案したい」と話した。
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