サンケン電気はアナログ半導体を手掛ける米子会社に約2億8000万ドル(約400億円)を拠出する

サンケン電気は24日、2024年7〜9月期に約2億8000万ドル(約400億円)の特別損失を計上すると発表した。アナログ半導体などを手掛ける米子会社ポーラーセミコンダクター(PSL)の設備投資のために2億8000万ドルを拠出する。PSLが第三者割当増資を実施し、連結対象から外れるため、今後予定する拠出金を一括して損失処理する。

PSL社は米投資会社のニオブララキャピタルとプリズムキャピタルが新たに設立する共同投資会社(LPS)からの出資を受け入れる。サンケン電気グループはPSLに100%出資しているが、今後はLPSを通じて41%を間接保有する形となり、連結対象から外れる。

サンケン電気は7月に発表した米関連会社アレグロ・マイクロシステムズの株式売却益の一部である約400億円を自己資本の増強に充てる。サンケン電気は5月に半導体産業振興のためのCHIPS・科学法に基づいてPSLが最大1億2000万ドル(約172億円)の助成金を受けることを発表した。PSLは半導体の生産能力を2倍に引き上げて自動車市場や宇宙航空市場などへの供給拡大を目指す。

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