日立エナジーは世界120カ所以上で送配電機器を生産する(メキシコの新工場)

日立製作所子会社で送配電機器を手掛ける日立エナジーは25日、北米の3拠点に投資すると発表した。合計で1億5500万ドル(約220億円)を投じ、米国の既存2工場を増設し、メキシコに新工場を建設する。再生可能エネルギーの普及で世界的に送配電網の整備が進んでおり、増産で需要増に対応する。

米国はペンシルベニア州とバージニア州の既存工場で開閉装置や変圧器の生産能力を高める。メキシコのタマウリパス州では低電圧の変圧器工場を新設する。ペンシルベニア州の拠点では温暖化ガス「六フッ化硫黄」(SF6)を使わない開閉装置を増産する。今回の工場増強によって数百人の雇用を生むとしている。

日立エナジーは2020年にスイス重電大手ABBから買収した送配電網部門が前身。欧米を中心に120カ所以上の生産拠点を持つ。機器類の需要増に応じて27年までに60億ドル超を投じる計画を表明している。今回の北米3カ所の投資はその一部となる。

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