米BMSは25日、1〜3月期決算時にコスト削減策を発表した=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】米製薬大手ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)が25日に発表した2024年1〜3月期決算は最終損益が119億ドル(約1兆8500億円)の赤字(前年同期比は22億6200万ドルの黒字)だった。23年12月に発表した統合失調症治療薬を開発するカルナ・セラピューティクスなどの買収に伴う関連費用が膨らんだ。

同日、BMSは2025年までに15億ドルのコスト削減を実施すると発表した。一部の薬の開発をやめるほか、約2200人の従業員を削減すると明らかにした。節約できた資金のうち3分の2は新薬の研究開発に回すとした。

売上高は前年同期比5%増の118億6500万ドルだった。米ファイザーと共同販売する血液凝固を防ぐ薬「エリキュース」や貧血治療薬の「レブロジル」などの治療薬が好調だった。

主力の血液がん治療薬「レブラミド」がジェネリック医薬品との競争で需要が減っており、BMSはそれに代わる分野の拡大を狙って積極的に買収している。同社はカルナ・セラピューティクス以外にも、放射性医薬品を開発するレイズバイオやがん治療薬メーカーのミラティ・セラピューティクスの買収も発表している。

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