JR九州は、インターネット予約の割引切符でQRコードを使ったチケットレスサービスを26日から始める。駅の読み取り機にスマートフォンなどに表示されたデジタルチケットをかざすなどして利用できる。予約した切符を窓口や券売機で受け取る手間も省け、混雑緩和が期待できる。
サービスは博多駅を発着する特急ソニックなど特急列車(かいおうを除く)と九州新幹線長崎ルート(西九州新幹線)のネット限定の割引切符5種類が対象になる。九州新幹線鹿児島ルートは新幹線の会員制ネット予約システムを使ってもらう。
自動改札など読み取り機がない駅では、ポスターのQRコードを読み取ってデジタルチケット購入の有無を確認できるようになっており、確認できれば改札を通ることができる。
サービスを利用できるのは福岡、佐賀、大分、長崎の計197駅。割引切符の区間内の駅なら特急列車の停車駅以外の駅でもデジタルチケットを使える。
家族など複数で切符を予約した時には、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などでスマホやタブレット端末にチケットを送ることができる。
デジタルチケットはインターネットにつながった状態のみ有効で、スクリーンショットや印刷したものは使用できない。2025年度には南九州エリアの特急列車でも利用できるようにする計画だ。
JR九州の古宮洋二社長は20日の定例記者会見で「QRコードの読み取りが早くなったので導入した。将来的にはもっと広がるのではないか」と語った。【下原知広】
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