「ザ・テーラーショップ・アオキ」には店名のネオンを設置するなど「レトロ感」も取り入れた(26日、東京都中央区)

AOKIホールディングス(HD)傘下の紳士服子会社AOKI(横浜市)は26日、旗艦店のAOKI銀座本店(東京・中央)内のオーダースーツコーナーを刷新したと発表した。価格が3万〜100万円の幅広い仕様に対応し、同店のみで扱う高級生地も取りそろえた。品質の高いスーツを求めるインバウンド(訪日外国人)需要などを狙う。

27日に刷新開業する銀座本店内のオーダーコーナー「ザ・テーラーショップ・アオキ」を報道陣向けに公開した。木目調の落ち着いた雰囲気で、店名のネオンを設置するなど「レトロ感」も取り入れた。

オーダースーツの作製過程のイメージ(26日、東京都中央区)

既製の型紙(パターン)から体形に合わせて丈などを調整するパターンオーダーを受け付ける。顧客は来店後、好みや要望を伝えて生地を選び、スタッフが体を採寸して見本服を使い調整する。

スーツの表地の選択肢を標準的な店に比べ6倍の約900種類から選べるようにした。ボタンのデザインや裏地の指定にも対応する。納期は1カ月程度。

スーツの着用機会自体は減少傾向にあるが、特別な機会に着る「一張羅」を求める需要は底堅い。AOKIの小出大二朗副社長は「オーダースーツの価格は上昇しており、AOKIのリーズナブルな価格で競合と差別化できる」と話した。

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