キリンHDは適正飲酒セミナー第2弾となる「女性とお酒」編を新設する(写真は適正飲酒セミナーの様子)

キリンホールディングス(HD)は26日、一般企業向けに今春から常設した適正飲酒セミナーで、「女性とお酒」編を新設すると発表した。女性の社会進出やライフスタイルの変化に伴い、飲酒に関連したリスクが増えているという。20歳以上なら性別問わず参加可能で、アルコールとの正しい付き合い方を啓発する。

セミナーではアルコールへの体質を簡易的に測る「パッチテスト」を実施する。受講者の体質とお酒の適量、女性とお酒の関係性、飲酒に関するリスクなどを学ぶ。女性の体と肝臓は基本的に男性より小さいことから、一般的にアルコール分解のスピードが遅いとされる。病気や依存症になるリスクへの理解を深める。

同日からホームページで受け付けを始めた。参加料金は1人300円で、一度に30〜50人ほどの団体での申し込みを受け付ける。対象地域は全国で、リアルまたはオンラインで開催する。首都圏以外は基本的にオンライン開催となる。

厚生労働省が2月に公表した飲酒ガイドラインでは、生活習慣病のリスクを高める女性の飲酒量について、1日あたりの純アルコール量で20グラム以上とした。男性の40グラム以上の半分の水準だ。ビールであれば中ジョッキ1杯にあたる。

厚労省の調査では、1989年と2019年を比較して、週に3回以上、1日1合以上飲む「習慣飲酒者」の女性の割合が増えているという。セミナーではキリンが提唱するお酒をゆっくり、ほどよく飲む「スロードリンク」を伝えるほか、ノンアルコール飲料の試飲などを通じて休肝日を設けることを勧める。

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