損害保険業界では、旧ビッグモーターによる保険金の不正請求や企業向けの保険をめぐる大手どうしでの価格調整などの問題が相次いで明らかになっています。

こうした問題を受けて、金融庁は業界の信頼確保に向けた具体的な方策を検討するため、弁護士や大学教授などの有識者でつくる新たな作業部会を立ち上げ、27日から議論を開始しました。

初日の27日は、座長を務める同志社大学大学院の洲崎博史教授が「顧客本位の業務運営や健全な競争環境を実現することにより、保険市場に対する信頼の確保と健全な発展を図るための必要な方策を検討していきたい」と述べました。

今後、作業部会は、保険会社による管理や指導が機能しづらい保険代理店で顧客対応の品質をどう向上させていくかや、損害保険会社による行き過ぎた便宜供与をどのように是正していくかなどを主なテーマに議論する見通しです。

金融庁は作業部会の議論を踏まえ、必要に応じて法律の改正も視野に対応を検討する方針です。

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