荷物の出入庫を自動化した(27日、埼玉県三芳町)

不動産開発の霞ヶ関キャピタルは27日、新たに開発した冷凍・冷蔵倉庫をメディアに公開した。これまで人手に頼っていた出入庫作業を自動化した。労働環境の改善で人手不足に対応するほか、これまで手薄だった小口需要を取り込むことで収益の最大化を狙う。

1号案件の「LOGI FLAG TECH 所沢Ⅰ」(埼玉県三芳町)を公開した。不動産テックのSREホールディングス(HD)と共同開発したシステムを活用し、フォークリフトを使ってベルトコンベアーに乗せることで、そのまま自動でセ氏マイナス25度帯の庫内に搬入できる。

従来型の倉庫では、マイナス25度帯でも人が作業する必要があった。同日記者会見した杉本亮副社長は「冷凍・冷蔵倉庫は過酷な環境だが、働き方を変えていく」と述べ、労働環境の改善につながると強調。また、自動化により「大口の顧客だけでなく、パレット単位での小口の利用も可能だ」としている。

冷凍食品の消費拡大や食品電子商取引(EC)の普及により冷凍・冷蔵倉庫は需要に対し供給が足りない状況が続いており、不動産デベロッパー各社が相次ぎ投資を表明している。

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