DMG森精機は26日、2024年1〜3月期の連結決算(国際会計基準)に148億円の損失を計上すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻で、操業停止していたロシアの製造子会社が連結対象外となったため。保険会社から24年末までに保険金を受け取る見込みで、損失は相殺されるという。
森精機は、ウクライナ侵攻直後の22年3月に工作機械の製造子会社UMTの操業を止めた。同社は24年2月にロシア政府に収用され、森精機の連結決算の対象外となっていた。
26日に発表した24年1〜3月期の連結決算は、売上高にあたる売上収益が前年同期比8%増の1328億円、最終損益は86億円の赤字(前年同期は62億円の黒字)だった。
堅調な受注などを受け、24年12月期の通期見通しを上方修正した。売上収益は前期比2%増の5500億円、純利益は同6%増の360億円とした。従来予想からそれぞれ100億円、10億円上振れする。
【関連記事】
- ・DMG森精機、ロシアが子会社収用 損失148億円計上
- ・DMG森精機「戦争支援」を否定 ウクライナの指定受け
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。