塩野義製薬

塩野義製薬が2025年度にも注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害がある子どもに対し、アバター(分身)を使ってコミュニケーションを支援するサービスを始めることが30日、分かった。言語の発達を支援する専門家の言語聴覚士が、パソコンやスマートフォンの画面上で、アニメ風のキャラクターに扮(ふん)して子どもとコミュニケーションをとる。

塩野義などが出資するアバター開発のAVITA(アビータ、東京・品川)と連携してサービスを構築する。子どもの特性に合わせて、人間や動物などのキャラクターからアバターを選ぶ。発達障害の子どもは対人関係が苦手なことも多く、言語の学習やコミュニケーションの機会をつくることが重要になる。塩野義の調査で、ASDの子どもは人と対面するよりアバターの方が会話に集中できる傾向があることが分かっているという。

塩野義は事業の多角化に向け、医薬品以外のサービスを「HaaS(ヘルスケア・アズ・ア・サービス)」と位置づけて注力している。発達障害の子ども向けのサービスも拡大したい考えだ。

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