電子情報技術産業協会(JEITA)は30日、7月の日本メーカーの電子部品出荷額が前年同月比で11%増の4077億円だったと発表した。5カ月連続で前年同月比を上回った。為替が円安に振れ、主にスマートフォンやタブレット端末など民生機器向けが堅調だった。
品目別に見ると、スマホカメラの手ぶれ補正などに使うアクチュエーターが43%増の471億円だった。接続部品のコネクターは592億円と11%増えた。秋の新製品の発売や年末のクリスマス商戦に向けて、部品を確保する動きが広がったようだ。
電子回路内の電流を一定に保つインダクターは13%増の343億円だった。電圧を一定に調整するコンデンサーは1367億円と12%増えた。一方、スイッチ部品は2%減の351億円だった。
国別では、中国向けが1434億円と11%増えた。日本と中国を除いたアジア・その他の地域向けでも17%増の851億円だった。民生機器の製造工場向けに加え、完成車メーカーと直接取引する部品会社向けの出荷が増えたことも寄与した。先進運転支援システム(ADAS)の搭載が増えていることに伴い、自動車向け部品の需要が拡大している。
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