30日の東京外国為替市場は、金融政策における日銀の独立性を尊重する姿勢を示していた自民党の石破氏が新たな総裁となったことで、日銀が追加の利上げに動きやすくなるのではないかという観測が出て、円を買う動きが徐々に強まりました。

円相場は午前中は1ドル=142円台で推移していましたが、午後に入ると一時、1ドル=141円65銭まで円高ドル安が進みました。

その後はいくぶん円売りの動きも出て、午後5時時点の円相場は先週末と比べて81銭円高ドル安の1ドル=142円37~39銭でした。

また、ユーロに対しては、先週末と比べて28銭円高ユーロ安の1ユーロ=159円12~16銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.1176~77ドルでした。

市場関係者は「利上げに慎重だった高市氏と比べて、石破新総裁のもとでは、日銀が追加の利上げを行いやすくなるのではないかという見方も出て、円が買われやすくなっている。日本時間のあす未明にはアメリカのFRB・連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演が予定されていて、アメリカの金融政策の方向性を判断する材料として、投資家が注目している」と話しています。

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