電子情報技術産業協会(JEITA)が26日発表した2024年2月の日本メーカーの電子部品出荷額は前年同月比で2%減となる3181億円だった。前年実績を下回るのは4カ月ぶり。中国と日本、米国、欧州と主要国向けは前年比増となったものの、東南アジアなど一部地域向けが減少したため。スマートフォンや自動車向け部品が減ったためとみられる。
国・地域別でみると、日本は2%増の743億円だった。米国は4%増の398億円。中国は969億円と前年比で1%増となった。一方、アジア・その他が16%減の657億円だった。スマートフォンの組み立て工場があるベトナム向けが伸び悩んだ可能性がある。中国製の電気自動車(EV)が東南アジアでのシェアを高めており、タイなどを中心に日系自動車向けの部品が減っているとみられる。
品目別では電圧の制御をするインダクターが7%増の249億円。電気をためたり放出したりして回路の電気の流れを整えるコンデンサーが1%増の1085億円だった。接続部品のコネクターは424億円と7%減った。カメラの手ぶれ補正などに使う振動部品のアクチュエーターは12%減の283億円だった。
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