米CVSは保険事業の経営悪化で会社分割を検討している=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】米ヘルスケア大手CVSヘルスが薬局などの小売事業と保険事業を分割するなどの経営再建策を検討していることが分かった。ロイター通信や米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。

CVSは高齢者向け医療保険事業で医療費の払い戻し負担が膨らんでおり、収益が悪化している。直近の2024年4〜6月期決算は、純利益が前年同期と比べて7%減の17億7000万ドル(約2500億円)だった。同社は1日、20億ドルのコスト削減のために従業員2900人の人員を削減すると発表した。

米メディアによれば、医療保険事業の採算悪化を巡ってCVSは投資家から圧力を受けており、会社分割案を検討するようになったという。CVSは会社分割を進めた場合、薬剤給付管理(PBM)事業を小売事業の傘下に置くか、保険事業に置くかどうかも議論しているという。

経営再建策を巡って、CVSはこの数週間、財務アドバイザーと選択肢を議論したが、まだ方針は固まっていないようだ。米大統領選の結果をみてから決めるとの見方もある。

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