三井化学子会社が運営するエチレン設備は蒸気系のトラブルで停止していた

三井化学は2日、大阪府高石市の基礎化学品エチレン設備での生産を9月30日に再開したと発表した。6月に定期修理に入り7月下旬の再開を予定していたが、蒸気系のトラブルで停止し再開は2カ月遅れた。停止に伴う2024年4〜9月期の業績への影響は約70億円で、下期については精査中とするが全体で100億円未満とみられる。

大阪のエチレンプラントは三井化学の子会社、大阪石油化学(東京・中央)が運営しており、当初は10月までの延期を見込んでいた。生産能力は年間45万5000トンで、国内全体の7%にあたる。停止期間中は三井化学の千葉県のエチレン設備から供給するほか、他社など社外からも外部調達し補った。

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