村田製作所はピエクレックスを100%子会社にして、衣服の再利用などに一段と力を入れる

村田製作所は2日、帝人フロンティアと共同出資していたピエクレックス(滋賀県野洲市)を完全子会社にしたと発表した。ピエクレックスは微弱な電気を発する独自の繊維開発や衣服の再利用を手掛ける。村田製作所は衣服再利用の枠組みを他の繊維メーカーなどに広げる考えだという。

ピエクレックスは村田製作所が51%、帝人フロンティアが49%を出資して2020年4月に設立した。曲げたり伸ばしたりすると微弱な電気が生じて抗菌作用を持つ繊維を開発している。この繊維は植物由来で、使い終わった綿などの衣類と合わせて回収して堆肥などに活用する実証事業も手掛ける。

1日付で村田製作所が帝人フロンティアからピエクレックスの株式を買い取って100%子会社とした。取得金額は公表していない。電気繊維事業の拡大や衣類の再利用の枠組みの普及などに取り組む。今後も繊維の製造を帝人フロンティアが担うなど事業の連携は続けるとしている。

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