新素材は磁石に反応して集まる(液体中央の色の濃い部分)

第一工業製薬は2日、植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)を使った試薬原料を開発したと発表した。血液中の特定のたんぱく質などを取り出す役割を担い、石油由来の既存製品より精度を高められる可能性があるという。11月から試薬メーカーなどにサンプルの提供を始め、2031年3月期に10億円の売り上げが目標だ。

開発した「セルロースナノファイバー複合磁性粒子」はCNFに微量の鉄を組み合わせた素材だ。これに抗体を付けて検査用の血液などから特定のたんぱく質を磁石で抽出することを目指しており、がんマーカーなどへの活用を見込んでいる。

関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。