複数の介護施設への送迎を集約して職員の負担軽減をめざす

ダイハツ工業は2日、介護施設向け共同送迎サービス「ゴイッショ」の提供を滋賀県野洲市で1日から始めたと発表した。複数の介護施設への送迎業務を集約したサービスで、システム上で効率的な運行ルートを提案する。野洲市では8つの介護施設への送迎に導入され、施設職員の負担を軽減する。

ダイハツは2022年4月から共同送迎サービスを提供し地方自治体と実証実験を進めている。サービスの導入は香川県三豊市に続いて2例目となる。同社は1日あたり平均で75分程度の送迎時間を削減できると試算する。施設職員の残業削減や他の業務の充実につなげる狙いがある。

野洲市では23年9〜11月に一部の介護施設で共同送迎サービスを実証し、導入に向けた検討を進めていた。10月から6台の車両を運行し、1カ月で延べ940人の利用を見込む。日中の空き車両は、高齢者らをショッピングセンターへ送迎し、買い物の支援に利用する。車両の運行は一般社団法人「やす地域共生社会推進協会」が担う。

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