静岡県の清水港(静岡市)と土肥港(伊豆市)間でフェリーを運航する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリー(静岡市)は、11月から月〜木曜は最終便となる第4便を廃止すると発表した。利用者が少ないことから運航を取りやめ、利益改善を狙う。

清水港を午後4時15分発、土肥港を午後5時40分発のそれぞれ最終便を、金曜と週末以外は廃止する。年末年始やゴールデンウイーク、お盆など繁忙期のほか、団体予約を受け付けている日は運航するという。

2023年度でみると第2便(清水港午前10時35分発、土肥港正午発)の月〜木曜の利用者は1万6616人だったが、第4便は5282人。第4便は車やバスでの利用者が少なく、廃止で経費が年間約4000万円減るが収入減は1300万円で利益改善につながる。「全体の需要回復があれば復活の可能性もあるが現在は未定」(担当者)という。

8月単月の輸送人員は前年同月比4%減の1万685人だった。南海トラフ地震臨時情報の発令中のキャンセルが892人発生。台風10号接近で8月28〜31日に13便の欠航もあった。インバウンド(訪日外国人)では中国や台湾からの利用者が増えたという。

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