石破総理大臣が2日、日銀の植田総裁と会談したあと、「個人的には、現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べたことを受けて、投資家の間では、日銀が追加の利上げを進めにくくなり、利上げの時期が遅れるのではないかという観測が広がりました。

さらに、2日に発表されたアメリカの雇用についての民間の調査が市場の予想を上回ったこともあり、ニューヨーク外国為替市場では、円を売ってドルを買う動きが進み、円相場は、一時、1ドル=146円台前半まで値下がりしました。

市場関係者は「当初、石破総理大臣のもとで日銀は追加の利上げを進めやすくなるという見方から円を買う動きにつながっていたが、今回の発言を受けて投資家は一転して円を売る動きを強めている」と話しています。

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