SCREENホールディングス（HD）は2日、デジタル印刷機などの技術を学んでもらう施設「インクジェットイノベーションセンター京都」を開設したと発表した。京都府久御山町の開発・製造拠点の一角に整備した。関西圏だけでなくアジアの顧客にも訪れてもらいたい考えだ。
施設の広さは約900平方メートルで、長さが17メートルに及ぶ大型印刷機などを展示する。ショールームとしての役割を担うほか、実際に機械を動かして紙質や色合いにあった印刷機の設定方法などを学んでもらう場にする。顧客からの課題を聞き取って製品開発にも生かす。
子会社のSCREENグラフィックソリューションズがデジタル印刷機を製造・販売している。印刷業界では多品種・小ロットのニーズが増加しており、大量印刷に向いたオフセット印刷からデジタル印刷に切り替える動きが広がっている。同施設の活用を通じて、デジタル印刷機の導入を後押しする。
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