外国為替市場では、2日、石破総理大臣が日銀の植田総裁との会談後、「個人的には、現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べたことを受けて、日銀が早期に追加利上げを行うとの見方が後退したことなどから、円を売ってドルを買う動きが強まりました。

円相場は、3日午前中には、ドルに対して、一時、2日より3円以上値下がりし、1か月ぶりに1ドル=147円台まで円安が進みました。

こうした円安ドル高の流れを受けて、3日の東京株式市場は、取り引き開始直後からほぼ全面高の展開となり、日経平均株価は午前中、一時、1000円以上値上がりしました。

ただ、午後に入ると、円安方向への動きがいくぶん落ち着き、当面の利益を確定しようという売り注文も出て、上昇幅は縮小し

▽日経平均株価、3日の終値は2日より743円30銭、高い、3万8552円6銭でした。

▽東証株価指数=トピックスは31.75上がって、2683.71。

▽1日の出来高は19億664万株でした。

市場関係者は、「投資家の間では、あす行われる石破総理大臣の所信表明演説の内容や、中東情勢の行方、そして日本時間のあす夜、発表されるアメリカの雇用統計の結果に関心が高まっている」と話しています。

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