イオンは規格外の原材料などを使った環境配慮型商品の販売会を始める(3日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンmori)

イオンは3日、食品・日用品メーカーなどと共同で環境に配慮した商品の販売会を4日から31日の期間限定で開くと発表した。通常は廃棄されている規格外の原材料を使った食品など約3000品目を取り扱う。イオングループ18社の食品スーパーや総合スーパーなど全国の約6200店舗で展開する。

同様の販売会は今年5月末から6月初旬の間に開催した。今回も「えらぼう。未来につながる今を」をテーマに、キユーピーやサッポロビールなど約30社が参加する。3日にはイオンレイクタウンmori(埼玉県越谷市)で先行して特設の販売会を開いた。

ひかり味噌は通常は廃棄対象となる混ざった味噌を格安で販売する

イオンのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」商品の生産を請け負う、ひかり味噌(長野県下諏訪町)は生産ラインの切り替え作業により他の味噌と混ざった味噌を500グラム108円で販売する。

同社の林善博社長は「これまで商品の規格に外れていたため、品質は全く問題ないが廃棄してきた。メーカーだけでは商品化することは難しく、イオンの協力で実現できた。今後も同様の販売会などを活用して販売していきたい」と語った。

販売会では傷のついたトマトなど本来は廃棄される原材料などを生かした商品が並ぶ

キユーピーはマヨーネーズで使った卵の殻を化粧品などに加工した商品を出展する。イオン農業子会社のイオンアグリ創造(千葉市)は傷の入ったトマトや二股に育った小さいニンジンを加工したジュースを並べる。

イオンの土谷美津子執行役副社長は「PBでも規格外の野菜を使った商品の開発を進めている。もったいないをおいしく食べてもらえるようにどうやって価値をつけて提供できるか検討していきたい」と話した。

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