三菱重工業の神戸造船所で進水した潜水艦「ちょうげい」(4日、神戸市)

三菱重工業は4日、神戸造船所(神戸市)で建造中の新型潜水艦の進水式を開いた。潜水艦は「ちょうげい」と命名された。建造費は約684億円で、装備の取り付けなどを終えた後、2026年3月に防衛省に引き渡す予定だ。

新型艦は全長84メートル、排水量が約3000トン。艦の大きさや排水量は国内最大級となる。リチウムイオン電池に充電して電動でスクリューを回すこともでき、長期間の潜水航海ができる。「ちょうげい」は漢字で書くと長鯨になるという。

進水式には防衛省の福田達也呉地方総監ら約300人の関係者が出席した。潜水艦はドック内の台に載せられ、艦につながる最後の綱を切断したのを合図に徐々に沈んで船体が海面に着水した。

三菱重工神戸造船所で建造する潜水艦は、ちょうげいが戦後31隻目となる。海上自衛隊の潜水艦は同造船所と、近接する川崎重工業神戸工場(神戸市)で交互に、隔年で1隻ずつ建造している。川崎重工から海上自衛隊の潜水艦乗組員らへの金品提供問題が明らかになり、防衛省は8月に装備品の製造などで契約関係がある防衛関連企業に点検を要請した。

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