一連の大規模改装の狙いを語る川徳の南波取締役(4日、盛岡市)

老舗百貨店の川徳(盛岡市)は4日、2023年6月から続けてきた大規模改装を一段落させ、グランドオープンした。呉服店として創業した「ファッションの川徳」の原点回帰を意識し、衣料品や化粧品関係のテナント4店が開店した。

川徳1階に所蔵史料を展示(4日、盛岡市)

南波岳大取締役営業本部長は「感度の高いファッショナブルなお客様をおもてなしする」と改装の狙いを述べた。1階エントランスと7階催事場で7日まで、普段は公開していない所蔵史料や写真を展示し、創業158年の歴史・文化を振り返る。

これまでに分散していたオンワード商品の売り場を集約し、アウトドア用品や家具・インテリアを充実させた。屋上広場の整備・開放にも取り組んできた。

南波取締役は「食やアートの文化も発信していきたい。今回がゴールではなく、文化の変化に合わせた改装は今後も続く」と述べた。

午前10時の開店を待って入店する客(4日、盛岡市)

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