出発合図をする須合良介・近鉄奈良駅長(7日、奈良市)

近畿日本鉄道は7日、24年ぶりとなる新型の一般車両「8A系」の運行を始めた。同日朝に近鉄奈良駅(奈良市)で出発式を開いた。先頭の形状は一目で新型とわかる8角形のデザインで、車内は明るい雰囲気が特徴。ベビーカーや大型の荷物を持った乗客向けのスペースを初めて設けるなど、各所に「やさしさ」を搭載してデビューした。

初発列車は8両編成で大阪難波行きの快速急行。午前10時25分に近鉄奈良駅の須合良介駅長が右腕を上げて出発合図をすると、近鉄らしい赤と白のツートンカラーの列車は静かにホームを離れた。開発を担当した鉄道本部技術管理部の喜多陽平課長は「ほっとした。みなさんに使いやすさや、安全・安心を感じてほしい」と話した。

新車両はまず奈良線、京都線、橿原線、天理線に4両12編成を導入し、25年度には大阪線、名古屋線、南大阪線にも投入を予定。合計で29編成に拡大する。

【関連記事】

  • ・近鉄、「やさしい」新型車両を公開 10月7日デビュー
  • ・近鉄GHD、台北メトロと友好協定 相互に観光誘客

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。