日本に就航する3空港の全てにプレミアムエコノミー席を導入した(7日、東京都中央区)

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点とするエミレーツ航空は7日、米ボーイングの大型機「777」の改装機を羽田空港を発着する便に導入したと発表した。「プレミアムエコノミー(プレエコ)」を24席設けた。777の改装機が就航する空港はスイスのジュネーブに次ぎ羽田が世界で2カ所目としている。

プレエコの座席間隔を示すシートピッチは最大102センチで、革張りシートと木目調のテーブルなどで高級感を出した。全38席のビジネスクラスも刷新した。座席にお酒などの飲み物を備え付け「ミニバー」として利用できるようにした。

エミレーツは22年、コロナ禍後の航空需要を見据えて欧州エアバス製の超大型機「A380」とボーイング777の計120機を数十億ドルを投じて刷新すると発表していた。

プレエコはビジネスとエコノミーの中間で、ビジネスと比べ手ごろな料金ながら上質な搭乗体験ができるとして人気だ。世界の航空会社が注力しており、エミレーツも22年に参入した。日本では23年12月に成田空港で、24年6月には関西国際空港に就航するA380でプレエコを導入した。

7日会見したサティシュ・セティ日本支社長は羽田のプレエコ導入について「日本全体で旅行体験を向上させる」と述べた。エミレーツはA380を24年3月時点で116機運航する。セティ氏は「乗客が分散せずに1つの便にまとまって乗れる。日本で修学旅行生の利用が増えている」と語った。

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