東京地下鉄(東京メトロ)は7日、新規株式公開(IPO)に伴う仮条件を1株あたり1100〜1200円にすると発表した。8〜11日まで仮条件に基づいて個人投資家などからの需要を積み上げるブックビルディング(需要申告)を通じ、15日に売り出し価格を決める。また、従業員持ち株会に株式を売る「親引け」も実施する。
東京メトロは23日に東証プライム市場に上場する予定。仮条件に基づく時価総額は6391億〜6972億円で2024年で最大級の上場となる可能性がある。
仮条件は事業内容や経営、財政状態や同業他社との比較や機関投資家などの意見や需要見通しを踏まえて決定した。15日に売り出し価格を発表し、16〜21日までに一般株主の申し込みを受け付ける。
また、東京メトロ従業員持ち株会を対象に1162万株を上限として親引けをする。持ち株会はグループ従業員の福利厚生などを目的として長期保有する方針。上限通り実施されれば上場後の発行済み株式の保有割合は財務大臣26.71%、東京都23.29%、東京メトロ従業員持ち株会2.00%となる見込み。
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