ライフコーポレーションが7日発表した2024年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比4%増の89億円だった。前年同期に計上した店舗閉鎖損失や本社移転費用が減少した。値上げによる単価上昇や客数増で売上高は同期間として最高を更新した。畜産品などの仕入れ価格の上昇が響き営業利益は減った。同日、自社株TOB(株式公開買い付け)の実施も発表した。

自社株TOBは発行済み株式数の8.15%にあたる約403万株を上限に取得する。総額で130億円になる。主要株主の農林中央金庫と三井住友信託銀行の2社から株式売却の意向を受けた。価格は1株当たり3219円で、7日の終値(3710円)を13%下回る。公開買い付けの期間は8日から11月6日。

売上高に営業収入を加えた営業収益は5%増の4218億円だった。畜産品を中心とした値引き販売や割安なプライベートブランド(PB)でお得感を出しつつ、総菜や健康志向のPBなど付加価値のある商品も投入し客を集めた。既存店売上高は3.3%増えた。

営業利益は122億円と1%減った。畜産品の仕入れ価格上昇や総菜の原材料高騰などで粗利率が悪化した。賃上げなどで人件費も8%増えた。デジタルチラシやセルフレジの導入を拡大したが補いきれなかった。

25年2月期通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期比5%増の8534億円、純利益は微増の170億円を見込む。

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