内閣府は、地域の景気動向を把握できる業種で働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。

先月の調査では、景気の現状を示す指数が47.8となり、前の月から1.2ポイント下がって4か月ぶりに前の月を下回りました。

調査の中では、東海地方の商店街から「米の値段が3割から4割ほど上がっており、主食がこれほど値上がりするとなお一層財布のひもは固くなる」といった声や、東北地方の衣料品販売店から「気温の高い日が続いており秋物商材の売り上げが振るわない」といった声が寄せられています。

一方で、商品単価が上がっても来客数が維持されているという声や価格の改定と賃上げが共に進んでいるという声もありました。

これらを踏まえ、内閣府は景気の現状について「緩やかな回復基調が続いている」という判断を維持しました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は、前の月より0.6ポイント低い49.7と4か月ぶりに低下しました。

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