大樹町などが構想する北海道スペースポートの将来像(写真はイメージ)

宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO、北海道大樹町)を運営する同町と、運営管理を担うSPACE COTAN(スペースコタン、同)は8日、海外5カ国の商業宇宙港と覚書を締結すると発表した。13日に締結する。各国の商業宇宙港間の連携は珍しいという。

覚書を締結するのはHOSPOに加えて米国や英国、オーストラリア、スウェーデン、ペルーにある計8港。今後、共同でワーキンググループを設立する。

需要拡大が見込まれる人工衛星打ち上げへの対応に向け、宇宙港の運用コスト削減などに向けた対策を議論する。

HOSPOは民間ロケットの打ち上げ射場「LC-1」を建設中で、2025年度中に完成を見込んでいる。24年6月には滑走路の延伸工事が完了し、1000メートルから1300メートルに300メートル拡張された。

滑走路では無人航空機やヘリコプターを使った実験や訓練のほか、ロケットエンジンの燃焼実験や小型ロケットの打ち上げの実績がある。3000メートル級の滑走路整備も計画している。

HOSPOからはロケット開発のインターステラテクノロジズ(IST、同町)が開発中の小型衛星向けロケット「ZERO」の打ち上げを予定している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。